2025年10月02日 19:00

マップボックス・ジャパンは、日本市場向けの新しい気象データレイヤーサービス 「Japan Weather Layers」 の提供を開始した。

従来、アプリケーションにリアルタイムの気象データを導入するには、専門知識を要するデータパイプラインの構築と、それに伴う長期の開発期間、継続的な運用コストが必要だった。「Japan Weather Layers」は、事前処理済みで本番環境ですぐに利用できるデータを提供するため、数週間~数カ月かかっていた開発や運用保守を、わずか数分に短縮できる。また、Mapbox Mobile SDK や Mapbox GL JS といった、すでに多くの開発者や企業に利用されているプラットフォームとシームレスに統合できるため、開発負担を大きく軽減する。

ラスターデータ形式を採用しているため、色分けや動的なビジュアライゼーション、パーティクルアニメーションによる風の動きの可視化が可能。これにより、ユーザーは断片的なデータを解釈する必要がなく、気象の動きを直感的に理解できる。

さらに、本サービスは地図表示を伴わないバックエンド利用にも対応。例えば、降水データを取得して配送遅延の影響を予測したり、ライドシェアの需要変動を見込んだり、旅行者や屋外で働く人など天候に影響を受けやすいユーザーに通知を送信したりすることも可能。充実した気象データを可視化・分析の両面で活用できるため、物流やモビリティはもちろん、飲食など幅広い分野で実用的に導入できる。