2025年09月30日 19:22

川崎市の国内唯一の廃棄物専用列車「クリーンかわさき号」が10月に30周年を迎えるため、同市では1年間を通して、「30周年記念イベント」を市内各所で開催する。これは、これまでの廃棄物鉄道輸送の取組や本市の廃棄物処理事業を、市民に身近に感じてもらうことを目的としたもの。
川崎市では1990年度に北部地域におけるごみ量が人口増加によって増え、ごみ処理がひっ迫。それにより、北部地域のごみを効率よく川崎臨海部へ輸送し、川崎市浮島処理センター(川崎区浮島町)で処理を行う必要があった。
そこで1995年10月より、梶ヶ谷貨物ターミナル駅から神奈川臨海鉄道末広町駅まで鉄道を活用してごみを輸送する国内唯一の廃棄物専用列車「クリーンかわさき号」を運用している。廃棄物鉄道輸送を活用することで、ごみ処理を停滞させることなく安定的に処理でき、交通混雑の緩和や自動車による輸送と比較して温室効果ガス削減に大きく寄与している。
当初は、普通ごみ、焼却灰及び粗大ごみを輸送していたが、1998年度頃からは本市の廃棄物処理体制に合わせて輸送品目を変え、現在は焼却灰及びプラスチック製容器包装を輸送している。運ばれた焼却灰は埋立処分され、プラスチック製容器包装は浮島処理センター資源化処理施設にて選別等を行っている。
このたびの「30周年記念イベント」詳細についてはこちら。