2025年09月04日 15:49

パナソニックは、11月10日に、業界で初めて、昼間沸上げ形 自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機「おひさまエコキュート」の薄型モデルを発売する。

エコキュートは、ヒートポンプ技術を用いて大気中の熱を集めてお湯を沸かす高効率な電気給湯機で、主に夜間の安価な電力を利用して沸き上げを行う。一方、「おひさまエコキュート」は、太陽光発電と組み合わせることで、昼間に発電した電力を自家消費しながらお湯を沸かす。

近年、家庭用太陽光発電の普及に伴い、複数の電力会社が「おひさまエコキュート」向けの電気料金プランの提供を開始している。一般的なエコキュートに比べ、電力会社からの買電量を抑えられるため、電気代の節約につながることに加え、CO2排出量の削減にも貢献する。

一方、エコキュートは屋外に貯湯ユニットの設置が必要で、都市部を中心に住宅の設置スペースが限られ、設置が困難になるケースがあった。

今回ラインアップに追加する薄型モデルは、貯湯ユニットの奥行がパナソニックの角型モデルの68cmに対して44cmと約35%コンパクト。約60cmの有効スペースがあれば設置できる。また、「日射量シフト」を搭載。専用アプリ「スマホでおふろ」を通じて翌日の日射量データを取得、太陽光パネルによる発電量の増加が予想される時間帯を中心に沸き上げ、給湯にかかる年間の買電量を削減する。