2025年09月04日 15:43

AQUAkids safety projectが、2024年9月9日に開設した「バイスタンダーサポートサイト」が、開設からまもなく1年を迎える。
バイスタンダー(救命現場に居合わせた人)は、勇気を持って応急手当をした後に「本当に正しかったのか」と自責感に苛まれたり、行動できなかった自分を責めて苦しんだりすることがある。本サイトは、そうした心の負担に寄り添う国内でも珍しい取り組みとして誕生した。サイトでは、バイスタンダー経験後、不安や悩むを抱える人へ、60分無料のオンラインカウンセリングを実施する。
開設から約1年で、相談件数は11件、連携団体は27団体(消防、救命普及団体など)に。「同じ経験を持つ人に共感してもらえたことが心を救ってくれた」「自分は一人ではないと実感できた」などの声が寄せられている。
救命後に悩む人は実際に存在し、ネット検索を通じて相談窓口を探している。しかし心療内科などでは理解されにくい部分もあり、バイスタンダー体験後の心のケアは必要とされている。本サイトにより、バイスタンダー経験者との対話が、心の回復に繋がっていること、バイスタンダーの家族や同僚なども、その対応に悩むことがあることが見えてきた。
代表理事のすがわらえみさんは、「救命現場で勇気を出して行動した人の『こころの安全』を守ることも、命を繋ぐ社会には欠かせません。これからも様々な団体と連携しながら、救命後に安心して相談できる場を提供していきたいと考えています」と語る。