2025年09月04日 15:37

大建工業は、近年、増加傾向にある木造アパートに対し、遮音床構造「MUTECT(ミューテクト)」の提案を開始した。
昨今、新設住宅着工戸数が減少の一途を辿る一方で、土地活用としてのアパートの建設需要が増加。特に木造アパートは、比較的低コスト・短工期で建設できることからここ数年で急増している。しかしRC造アパートと比較して床衝撃音が下階に伝わりやすく、入居後にしばしば起こる音のトラブルが課題の1つとされている。
吸音天井や防音ドアなど、様々な建築音響製品の開発・製造・販売を手掛ける同社は、これまでも上階の床下地に敷くことで音を遮断する遮音マットなどの提案を進めてきた。しかしながら、RC造マンション並みの床衝撃音遮断性能を出すためには、床構造全体の複合的な対策が必要。そこで今回、同社の防音建材を複合的に組み合わせた遮音床構造として、「MUTECT」を提供する。
本製品は、直張防音床材「イエリアオトユカ45」、床下地材「遮音マットS09/S18」、防音用施工部材「防振ゴム天井M」を組み合わせたもの。建材試験センターにて遮音性能を測定した結果、一般的なマンションで要求されるレベルの床衝撃音遮断性能が得られた。
「1時間準耐火基準」を満足するために必要な床構造材を組み合わせた状態で提供するので、そのまま導入することで、簡単に気になる生活音を軽減することができる。