2025年09月04日 12:26

海ノ向こうコーヒー事業部が実施する、「アグロフォレストリーによるコーヒー栽培と生態系モニタリングを通じたガラパゴス諸島の生物多様性保全と小規模農家の生計向上事業」が、2025年度JICA共創×革新プログラム「QUEST」に採択された。

今後、バイオーム社と共に、農業の生産性維持と、生物多様性保全との両立可能性を検証。あわせて、検証結果をもとに商品の企画、販売を行い、小規模農家の生計向上をはかる。

ガラパゴス諸島は世界的にも類を見ない生物多様性を誇る島々だが、外来種の侵入、観光業の拡大、農地開発、気候変動などの影響により、生態系は深刻な危機に直面。科学的データに基づく生態系モニタリングと、持続可能な農業と観光等の経済活動の両立が喫緊の課題となっている。

海ノ向こうコーヒーは、東南アジアを中心に、木陰で育つコーヒーの特性に着目し、森を守りながら農作物を育てるアグロフォレストリーによるコーヒー生産を推進。生産や精製の段階から直接かかわる産地において持続可能な農法が実践されている栽培面積は約600haに及ぶ。

本事業では両社の強みを生かし、海ノ向こうコーヒーが現地で栽培サポートを行いながら、バイオームが有するモニタリング手法を用いて、アグロフォレストリーが生物多様性の損失の防止にどの程度寄与しているかを検証。さらに、検証で得られた結果をもとに商品の企画、販売を行い、売上の一部を環境保全活動や他地域での事業の展開に活用していく。