2025年09月03日 19:53

湯河原や熱海を拠点に歴史的建築物の保存活用に取り組む「いとへん」は、「なまこ壁の家・雑忠(さいちゅう)」を活用した宿泊施設「源泉掛け流し なまこ壁の宿『雑忠』」を9月21日にグランドオープン。同日13時からオープニングセレモニーと、誰でも参加できる内覧会を開催する。
「雑忠」は、下田で最も大きいなまこ壁を持つ築170年超の歴史的建物で、下田登録まち遺産第1号にも認定されている文化財。オーナーの鈴木家は下田でその歴史を重ねてきた一族で、江戸時代には「雑忠」の屋号で廻船問屋を営んでいた。
その後も明治~昭和初期には下田町長を輩出し、創業に携わった東海自動車で何人もの社長や取締役を輩出。長年にわたって下田の経済やまちづくりに大きく貢献してきた下田の名士でもある。今回の取り組みは、「これまでは一族だけが利用してきたこの屋敷を、もっと下田のために役立てたい」という、鈴木家17代目(雑忠9代目)であるオーナーの意向で実現。屋敷の一部を改装して宿泊施設とした。
本施設では「奥座敷」「離れ」にそれぞれ1組ずつ、最大12人が宿泊することが可能。いずれの客室も和室を備えており、雑忠が積み上げてきた歴史と雰囲気を壊さぬよう、細心の注意を払ってリフォームを進めた。中庭を抜けた共用設備内にある家族がいっしょに入れるほどの広い浴室には、温泉が引かれている。温泉管から絶えず供給される温泉は、ほぼ無色透明な単純泉。肌に優しく、家族全員が安心して入浴することができる。
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