2025年09月02日 12:51

森未来は、都市開発やインフラ整備にともない伐採され、従来は廃棄されてきた街路樹や伐採木を資源として再活用する新サービス「TREE BATON」を開始した。

都市開発において、既存の樹木は長年その土地の生態系や地域の歴史・文化を象徴する存在として重要な役割を担ってきた。近年では、人々に憩いや癒しをもたらす価値も見直されている。しかし開発や整備の過程で伐採された多くの樹木が、その価値を十分に活かされることなく産業廃棄物として処理されている。

こうした課題を背景に生まれたのが、新サービス「TREE BATON」。「TREE BATON」は、単なる伐採木の再利用にとどまらない。森未来の木材に関する専門知識を活かし、伐採の段階から関与することで、街路樹や既存の樹木がもつ年輪・コブ・曲がり・穴といった特徴を見極め、木の個性を最大限に引き出す。そのうえで、開発や不動産プロジェクトにふさわしい空間づくりを提案する。

伐採の背景や敷地条件、つくりたいプロダクトや開発コンセプトを丁寧に聞き、最適な伐採木の活用計画を立案。将来の活用を見据えて設計意図を反映した伐採を行い、その後は製材・乾燥・保管まで一貫して管理する。さらに設計者やデザイナーと密に連携し、オリジナルの内装や什器をオーダーメイドで製作することで、その土地に根ざした唯一無二のプロダクトを完成・納品する。