2025年08月15日 09:39

BIOTECHWORKS-H2は、東京都が実施する「社会課題解決型スタートアップ支援事業」第3期コンセプト検証において、環境 サスティナビリティ(GX / CE)分野で採択された。
東京都は、社会課題解決に資する革新的な製品・サービスを有するスタートアップと、様々な企業や組織とのマッチングにより、ビジネスモデルの検証や製品の実装等を支援するため、社会課題解決型スタートアップ支援事業「Tokyo Co-inNovators」を2024年度より開始している。
東京都では年間数百万トン規模の廃棄物が発生し、その多くが焼却処理に依存している。焼却はCO₂排出の主要要因であり、2050年カーボンニュートラル実現のためには抜本的な削減策が不可欠だ。一方、水素は次世代クリーンエネルギーとして期待されながらも、製造コストや安定供給に課題がある。同社は、これらの社会課題を同時に解決するモデルとして「ごみゼロプロジェクト」を展開していく。
同社の「ごみゼロプロジェクト」は、リサイクルできない有機廃棄物を燃やさずにガス化し高純度水素を生成、その水素を再生可能エネルギーに変換して地域利用する循環型スキーム。IoTとAIによる廃棄物の分別最適化システム「REBORN」を組み合わせ、CO₂削減効果や資源循環状況を可視化する。今回の東京都支援を通じて、さらなる実証を行い、廃棄物処理とエネルギー自給の両立、CO₂排出最大80%削減の可能性を検証する。