2025年08月07日 15:50

オクトパスソフトウェアは8月7日、システム会社の採用担当者、経営者、役員131名を対象に、「採用実態に関するアンケート結果」を発表した。
アンケートでは、システム会社の採用担当者・経営者・役員を対象に「採用実態に関するアンケート」を実施。「未経験のエンジニアを採用しているか」という問いに対し、全体131名のうち、「はい」と回答したのは27名、「いいえ」は104名。約8割の企業が未経験者を採用していないという結果となった。
つまり、実務経験のある即戦力人材を中心とした採用が主流となっており、育成を前提とした未経験者の採用には依然として高いハードルがあることが浮き彫りに。採用しない理由として最も多かったのは「教育できるリソースがない/教育体制を整えるのが大変」、次いで「即戦力が欲しい」など。業界における「即戦力重視の採用傾向」が明らかになった。
全体の約8割の企業が「未経験者を採用していない」と回答している背景には、教育に割ける人材や時間の不足が挙げられる。それに加え、即戦力を前提とした採用方針や、育成が属人化しやすい現場体制といった業界全体に共通する課題も。
一方で、未経験人材を育てる余力が限られているからこそ、今後は外部からの支援や育成ノウハウの共有、仕組み化されたトレーニング環境の整備といったサポートがより一層求められる。企業と人材の間にあるミスマッチを解消するためには、「人材を育てることを前提とした体制づくり」が不可欠だといえよう。