2025年08月04日 09:52

岡山大学は、鳥取大学と共同で、7月17日に「中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)」の運営会議を、鳥取大学鳥取キャンパスにて、オンラインを併用したハイブリッド形式で開催した。
「さんさんコンソ」は、鳥取大学と本学が共同で事務局を務めており、中国地域の国公私立大学や高等専門学校28校、自治体・企業など46機関が参画する広域連携組織。会議の冒頭、鳥取大学の景山誠二理事から開会のあいさつがあり、地域における産学官連携の重要性を強調した。また、事務局から、今後の運営方針と令和6年度の事業報告および令和7年度の事業計画案について説明があり、出席者による審議を経て承認された。続いて、鳥取大学の村上聡学長特別補佐・統括URA教授が登壇し、乾燥地科学や宇宙産業の創出、ロボット支援手術など、同大が取り組む先進的な産学官連携の事例について紹介した。閉会にあたり、岡山大学の櫻井淳副理事(イノベーション担当)があいさつし、参加者への謝意を述べたうえで、産業振興と若者のビジネスマインド醸成の重要性を強調し、次世代への継承に意欲を示した。
会議終了後には、鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンターの施設見学を行った。同センターが取り組んでいるスマート農業に関する実証フィールドや施設を視察し、野波和好センター長から、地域特産物の栽培技術の高度化や新品種の開発、農作業の軽労化といった地域農業の発展に向けた具体的な取り組みについて、丁寧な解説があった。