2025年07月28日 16:12

NTT ArtTechnologyはアルステクネと連携して、7月24日に似鳥文化財団が開館した「浮世絵美術館」の展示に協力するとともに、ミュージアムショップで販売する商品の企画・制作を行った。

「浮世絵美術館」では、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川国芳、歌川広重ら江戸の人気絵師による浮世絵から、大正・昭和期に活躍した川瀬巴水らによる新版画まで、約1600 点の作品を収蔵している。

NTT ArtTechnologyは似鳥文化財団からの依頼を受け、2021年より小樽芸術村所蔵作品の高精細デジタル化を行ってきた。パートナーであるアルステクネと協力し、同社の特許技術「三次元質感画像処理技術(DTIP)」を用いて、これまでに140点の作品の高精細デジタル化を実施した。この度の「浮世絵美術館」の開館にあたり、同館の目指す「いつでも浮世絵の魅力に触れられる場」の実現に向けて、高精細レプリカの制作やArtTechViewを提供。同時に小樽芸術村の協力のもとミュージアムショップで販売するグッズの企画・制作を行った。

原画の展示は作品保護の観点から期間を限定し、展示の際はガラスケースで保護し、照明を暗くする必要がある。しかし、原画が持つ特徴を忠実に再現した高精細レプリカを展示することにより、来館者がいつでも代表作品を鑑賞できる。明るい環境で作品に近づいて細部や絵師の技法をじっくり鑑賞することができるようになる。