2025年07月28日 09:06

海士町観光協会は、築100年の古民家を改修した宿泊施設「iSOYA」を、島根県海士町にて7月にオープンする。

Uターンして地元に戻ってきた女将が仕事を探す中で、「この町に必要とされていることは何か?」と考えるようになった。そこで耳にしたのが、「宿が足りない」「泊まる場所がない」といった「宿難民」の声。地域に必要とされていて、自分にもできるかもしれない。ちょうどその頃、かつて民宿として使われていた築100年の古民家が、オーナーの家族により手放されることに。偶然にもタイミングが重なり、この場所を引き継いで、再び民宿として再生させる挑戦が始まった。

この築100年の古民家は、女将自身が掃除や壁塗り、調度品の選定まで手がけ、一つひとつ丁寧に整えていった。リノベーションでは、建物の歴史を活かすことを重視し、新しいものを加えながらも、梁や丸太といった昔ながらの建材をあえて見せる構造に。なかでも梁には、200年以上前の木材が使われており、空間に深い趣をもたらしている。

食事は、なるべく地元の野菜や魚介類を使い、「実家で出てくるような、素朴であたたかい島ごはん」を朝・夕に提供。ただ泊まるだけでなく、魚のさばき体験や餅つき大会など、島民も参加するイベントを通じて、島の日常にふれる「体験型宿泊」を提供する。

料金の目安は、朝食付き1万1000円から。2食付き1万4000円から。オープン日は7月24日。住所は島根県隠岐郡海士町海士4435。

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