2025年07月22日 12:26

日本ドローンショー協会は、7月28日、「ドローンショー運営ガイドライン」第1版を会員向けに公開する。
全国各地で導入が進むドローンショーは、数百〜数千台の機体が夜空を彩る次世代の演出手法として注目を集めている。その一方、海外では制御不能による墜落や観客への接触事故といった重大なトラブルも報告されており、こうしたリスクを未然に防ぐための明確な運用基準の整備が求められている。このような背景のもと、日本ドローンショー協会では、ドローンショーの実施に際して遵守すべき基準を、「安全性」「法令遵守」「品質の確保」「業界の健全な発展」の4つの観点から体系化する「ドローンショー運営ガイドライン」の整備を進めている。
今回、その中でも最も重要な柱の一つである「安全性」に関する内容について、第1版を作成し、7月28日に会員向けに公開することとなった。本ガイドラインは、会場環境の調査方法、飛行エリアと保安エリアの設計、リスク評価に基づく運営体制の構築、機材点検・テストフライトの標準手順、そして緊急時の対応体制に至るまで、正会員各社が蓄積してきた現場の実務知見をもとに構成された、実践的な内容となっている。
本ガイドラインはまず会員を対象に公開し、9月以降、会員向けの勉強会や説明会を通じて、ガイドラインの理解と実務への展開を段階的に進めていく予定。