2025年07月04日 12:18

管清工業は、建物排水管の維持管理の課題を解決する新たな技術「つまり検知システム」を開発した。

同社は、1962年設立以来、一貫して「管」(パイプ)の維持・管理を行い、これまで日本の下水道インフラを支えてきた。下水道点検・調査・清掃の分野で、上下水道施設の基盤維持管理を軸にKPRO、グランドビーバー、グランドスウィーパーなどの機材を自社で開発、事業展開し下水道における問題解決を提供している。

建物の排水管のメンテナンスは、現状、排水管に不具合や故障が発生した後に対応する事後保全という対処方法が主流。しかし、例えば商業施設の天井にある配管が詰まり、汚水が漏れ出すなどのトラブルが起こると、修理だけではなく施設内の商品やフロアの清掃・消毒など大きな損害が生じることになる。こうした状況を受け、同社では独自に技術開発を進め、「つまり検知システム」の開発に至った。事故を未然に防ぐ予防保全にシフトすることで、従来のサービスに付加価値を提供していく。

同社が開発した「つまり検知システム」は、排水管内の異常兆候(つまりの予兆)を検知し、トラブルが発生する前に清掃を実施することで、排水トラブルを未然に防ぐ予防型のソリューション。本システムは、現場での異常検知から、クラウドを活用した遠隔監視、さらに清掃対応までを一貫して提供するもので、排水設備の安定稼働と計画的・効率的な維持管理に貢献する。今後は、商業施設や大規模建物を中心に、本システムの導入を進めていく。