2025年06月30日 12:40

森ビルは、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の提言に基づき、これまでの都市づくりを通じた生物多様性に関する情報を開示した。

本開示では、当社の戦略エリアである港区における都市再開発事業および地域エネルギー供給事業を対象に、自然関連への依存と影響を分析するともに、ポジティブインパクトの分析を実施。その結果、各ヒルズ内の緑地と周辺の主要な緑地との相互作用により、都心部のエコロジカルネットワークが形成されていることが確認された。

アークヒルズ、六本木ヒルズ、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズなどの各ヒルズは、多様な生物にとって生息地ポテンシャルの高い緑地と水辺を備えている。それに加え、皇居や芝公園など周辺の主要な緑地との相互作用により、都心部における多様な昆虫と植物によるエコロジカルネットワークが形成されており、生物多様性の維持・拡大に貢献していることが明らかとなった。また、東京都の絶滅危惧種に指定されているアカシジミを含む約180種の昆虫が行き来できていることが示唆された。

また各ヒルズ内の土壌は土壌微生物の多様性が豊かであり、里山林土壌に類似した物質循環に関わる機能を持っていることが明らかに。さらに一部土壌では、非常に高い炭素蓄積レベルにあることが推測され、土壌への炭素蓄積による地球温暖化緩和への貢献が示唆された。詳細についてはWEBページへ。