2025年05月15日 16:17

高千穂交易は、人の動きを熱で検知するワイヤレスIoTセンサー「Butlr(バトラー)」を用いて、オフィスの効率的な運営に役立つクラウドサービス「RoomAI」の販売を開始する。
コロナ禍が落ち着いた現在、オフィス回帰に舵を切る企業が増えつつある。オフィス回帰の目的はコミュニケーションの活性化を期待することだが、一方で、その場所の一つである会議室が足りないことや、予約で埋まっているのに実際は利用されていないカラ予約が問題になっている。また会議室はそもそもコロナ禍前に設計されたものが多く、オンライン会議やチームビルディング、1on1などの新しい働き方に対して、会議室の数や広さが合っていない状況も。
従来から、カラ予約を削減するプロダクトやサービスはあったが、会議室の入室時や退出時のチェックイン/チェックアウトを利用者へ操作を求めるものが多く、特に退出時のチェックアウト忘れに課題があった。「RoomAI」では、熱センサーで会議室内の人をモニターし、予約通りに使われているかを確認。利用状況は会議室予約システムに連携され、使われていない場合は自動で予約がキャンセルされる。
また、各会議室の利用人数を熱センサーが検知し、実際の使用状況を記録。記録したデータは、会議室の「レイアウト変更」や「使用ルールの見直し」の検討に活用できる。当面は、エンタープライズ企業を中心にRoomAIを販売し、2027年度までに100社の導入を目指す。