2025年04月22日 11:41

UMITO Partnersと、北るもい漁業協同組合焼尻支所は、4月、ウニの品質向上を目的とした藻場保全・再生プロジェクト「焼尻UNI-MOBAサステナブル漁業プロジェクト」を始動した。

漁業は焼尻島の基幹産業で、特にウニ漁は島の約20名の漁業者全員が従事する重要な漁業。しかし近年、気候・海況の変化や人為的な影響で、ウニの餌場となる藻場が衰退。これに伴いウニの身入りや品質の低下がおこり漁業の経済性にも影響がでている。

そこでUMITO Partnersと焼尻支所は、漁場の基盤生態系である藻場の保全・再生を通じてウニの身入り改善と生物多様性への好影響をもたらすことを目指し、本プロジェクトを立ち上げた。本プロジェクトでは、ウニの身入り改善を目的とした藻場の保全・再生、環境DNAなどによる科学的な生態系把握、ブルーカーボンクレジットなどのブルーファイナンスの導入、取り組みのPR・発信などを行う。

今後は、藻場保全・再生活動によって固定されるCO2を「Jブルークレジット(R)」として可視化・経済化する仕組みを活用し、環境価値を生み出す活動への資金確保や、漁業者の新たな収益源へとつなげることを目指す。あわせて、保全活動から生まれる付加価値を活用。焼尻島産ウニをサステナブルな食材としてブランディングすることで、環境に配慮した漁業が正当に評価・認知されていく流れをつくり、持続可能な漁業を支える機運を地域から広げていく。