2025年04月08日 19:41

ピアニスト・角野隼斗さんが発案し、監修を務める「アップライトピアノ・プロジェクト Piano for Myself」が、2023年7月から2024年11月にかけて全国17カ所で実施された。4月7日に都内で開催された記者発表会では、その第I期の成果が報告されるとともに、第II期(6月~2026年3月)の実施に向けた企画公募が発表された。

本プロジェクトは、角野隼斗さんがツアーで実際に使用した特別仕様のアップライトピアノを全国各地に届け、誰もが自由に演奏できる場を創出する取り組み。2023年7月、スタインウェイ&サンズ東京での展示を皮切りに、福井の地域イベント、山梨の私設音楽サロン、富山・瑞龍寺(国宝)、広島での平和文化祭、美術館、高校の音楽祭など、多様な地域と形式で展開。のべ3000名以上が演奏し、7000名を超える来場者を迎えた。

プロジェクトの原点にあるのは「誰でも自由に弾ける空間」を届けたいという角野さんの想い。それが全国各地の主催者の創意工夫により、ピアノが移動を続けていくたびに当初の想定を超える多彩なアイデアや価値が生まれ、想いはひきつがれていった。ピアノと親密に向き合う時間と、思いがけないつながりを生み出す「音楽の旅」を、今年、また続けていく。

第II期は、2025年6月~2026年3月にかけて実施される企画を対象に、全国から主催者を公募する。募集期間は5月1日~25日。公式情報掲載予定はこちら