2025年03月11日 19:42

日工は、世界初となる、アンモニアから変換した水素を利用した、水素バーナ対応型アスファルトプラントの開発に着手した。
本開発は燃焼特性上の課題を伴うアンモニアを、水素と窒素の混合ガスにオンサイトで変換することでバーナの燃料として利用し、アスファルトプラントへの実用を目指すもの。高い貯蔵性と搬送性を持つアンモニアの特性と、水素の持つクリーンな燃焼特性を融合させ、アスファルトプラントでの次世代燃料の活用を牽引する。
日工は、CO2排出の主な要因となっているバーナの燃料転換について技術開発を行っており、2022年には大阪大学大学院と共同でアンモニアを燃料としたバーナを開発。2023年には東京ガスと水素専焼バーナを開発した。
開発初期の取り組みとして、アンモニアから生成された水素と窒素の混合ガスを使用した社内燃焼試験を2024年2月に実施。その結果、500kwの水素バーナでの専焼が可能であることを確認した。また、燃焼時の排ガスに含まれるNOxにおいてもプラントの規制値をクリアする値を確認し、実用化に向けた確かな一歩を踏み出した。
今年3月には前田道路と共同で、開発にむけた実証実験を実施する。この実験を通じて、システムの実用性や効果を検証し、さらなる技術向上を図る。さらに、2027年までにアスファルトプラントへの実装を予定しており、業界全体への普及を目指す。