2025年01月10日 16:18

新潟大学発ベンチャーのCollaWindは、評価用マイクロパターン付コラーゲン基材「CollaWind Sheet」の販売を、2025年より開始する。

再生医療や細胞培養技術の進化に伴い、研究者が直面する課題として、細胞の挙動を高精度に制御可能な基材の需要が高まっている。そこで同社では、このニーズに応えるべく、シート表面にマイクロパターンを付与したコラーゲン基材を開発した。

「CollaWind Sheet」の特徴は、ヒトの組織を模倣した形状。マイクロパターン技術により、シート上に精密な凹凸を作製しており、皮膚研究、再生医療研究、薬剤評価など幅広い研究用途に対応する。また、通常廃棄される魚のうろこ由来のコラーゲンを使用、環境に優しいだけでなく、感染症のリスクが少なく、安心して使用できる。さらに非マイクロパターンサイドは水分を保持する一方で、マイクロパターンサイドは水はけがよく、光を反射させることで表面の識別が可能。

「CollaWind Sheet」を足場材として細胞を播種することで、生体の物理的微小環境を再現した3次元培養が可能となり、上皮組織に類似した組織再構築が可能になる。I型コラーゲンを成分とするので細胞親和性や細胞接着性も高く、良好な細胞培養が可能で研究用途に適しており、再生医療や薬剤評価など幅広い分野での活用が期待される。