2024年12月06日 16:03
2025年1月18日より、横浜都市発展記念館にて、企画展「運河で生きる ~都市を支えた横浜の河川運河~」を開催。都市横浜の経済を支えた「河川運河」の景観の変化とそこで生きた人びとの歴史を紹介する。
開港後、港湾都市として発達した横浜。その賑わいは浮世絵や絵葉書、写真、地図などの資料からうかがえる。資料に目を凝らしてみると、そこには、河川で荷物を運ぶ人や船の姿を見ることができる。これらの河川は、横浜が都市として大きくなっていくなかで整備、開削された運河―人工的に造成された河川―としての性格を兼ね備えていた。
横浜の市街地を縦横無尽に流れ、横浜港に注ぐ「河川運河」は、東京湾を通じて、東京や三浦半島、房総半島とつながり、一大輸送網を形成する。この輸送網で活躍したのが、河川を行き交う艀や汽船だった。輸送網を通じて、「河川運河」沿いには問屋・卸売業や造船業、製材業など様々な商工業が進出し、戦前・戦後の横浜の経済成長を支えた。
今回の展示では、このような性格を持つ「河川運河」の形成、成長、衰退から復活に至る景観の変化と、そこで生きた人びとの歴史を、横浜、東京、千葉に残る資料から紐解く。
会期は2025年1月18日~4月13日。観覧料は一般800円、小中学生・市内在住65歳以上400円。関連企画として、調査研究員による企画展の見どころの解説や、連続講座、調査研究員とともに帷子川水系をボートに乗って散策し、河口から横浜港を眺める「ボートでゆく運河散策」等も実施する。詳しくはこちら。