奈良市では、社会的に孤立している子ども・若者を支援しているD×P（ディーピー）と連携協定を締結。D×Pが運営するLINE相談（ユキサキチャット）を通じ、寄せられた相談に応じて、相談員が直接または相談者に支援先を紹介する。適切な支援先につなぐことで、奈良市内に住む経済的困難等の様々な事情を持つ子ども・若者が孤立しないよう支援を届けることを目指す。

子ども・若者の置かれている境遇はさまざま。家庭や学校で安心できる場がない人、経済的に困難な状況にある人、多様な事情が重なりあっている。深刻な悩みを抱えながらも、誰にも相談できないため、孤立してしまう子ども・若者も少なくない。

D×Pは、経済的困難、中退、虐待など、さまざまな困難な環境下にあるユース世代（13歳～25歳の若者）の孤立を解決するために活動している団体。運営するユキサキチャットでは、保護者に頼れず困窮する10代からの相談も。食糧支援や現金給付の他、社会福祉士など様々な専門知識や経歴を持つ人による継続した相談サポートで、就労・福祉や医療などにつないでいる。

今後、奈良市が持つ相談窓口やSNS等広報媒体を活用し、ユキサキチャットを周知。奈良市では、これまでリーチできなかった子ども・若者が相談できる選択肢が増えることで、支援の拡大を期待する。支援実績等、把握した実態を基に課題を抽出し、両者で検討しながら、子ども・若者が孤立しないよう支援を届けていく。詳しくはこちら。