2024年10月11日 15:44
きずなメール ・プロジェクトは、「孤育て」(孤独な子育て)を防ぎ子ども虐待を減らすための「きずなメール基金」を設立した。「きずなメール基金」は主に、全国の自治体等向けて有償で展開している「きずなメール事業」を、より多くの地域に届けるための事業助成に使われる。
児童相談所における2022年度の虐待相談対応件数は21万9170 件(速報値)で、過去最多。また同年度に虐待死した子どもは72人と高止まりし、そのうち0歳児が4割以上。背景には、妊娠、出産、子育てを迎える子育て当事者の不安や孤立がある。そこできずなメール・プロジェクトは、きずなメール事業を「テキストメッセージでつながりつづけるセーフティネット」と位置づけ、セーフティネットをさらに広げ、子ども虐待を減らすための「きずなメール基金」を設立した。
「きずなメール」とは、医師を中心とした複数専門家が制作監修したテキストメッセージ。妊娠期の「マタニティきずなメール」と出産後の「子育てきずなメール」から成り、妊娠初期から子どもの3歳誕生日まで、成長に合わせた内容を切れ目なく配信する。
配信内容は、おなかの中の赤ちゃんの成長や発達の様子、子どもの病気や事故への予防と対応方法、子育て応援アドバイスなど。子育て当事者に寄り添いながら「安心・つながり・たのしみ」を届ける。妊娠初期から産後100日までは毎日、その後3歳の誕生日までは少しずつ頻度を減らしながら、合計約540通のメッセージが届く。