2024年08月29日 12:51

東京ガスは、このたび、2022年1月に横浜市と締結した協定に基づき、下水道施設で発生する再生水と消化ガスを活用したe-メタン製造実証を開始した。

本実証実験では、横浜市北部下水道センターの再生水(下水処理した水をろ過した水)と、消化ガス(下水汚泥を処理する工程で発生するバイオガスで、CH4とCO2の混合ガス)を活用。東京ガス横浜テクノステーションにあるメタネーション実証設備に輸送し、水素およびe-methane(e-メタン)製造の原料として利用する。

東京ガスでは、2023年7月より横浜市資源循環局鶴見工場の排ガスから分離・回収したCO2を、メタネーションの原料として活用するCCU共同実証を推進してきた。今回、地域連携をさらに拡大し、北部下水道センターで発生する再生水や消化ガスもメタネーション実証設備に輸送。それぞれ、水電解による水素製造用の原料水、およびe-メタン製造用の原料CO2として活用することで、将来のカーボンニュートラル化へ向け、より環境を重視した地域連携モデルとしての可能性・有効性を検証する。

東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」において「CO2 ネット・ゼロへの挑戦」を掲げている。本取り組みを通じて、メタネーションで生成されるe-メタンや水素の地産地消モデルの構築を図り、カーボンニュートラル社会の実現を目指す。