2024年08月08日 09:56

阪急電鉄と阪神電気鉄道は、2025年4月1日から、阪急・阪神全線(約193km)の列車運行及び駅施設等で使用するすべての鉄道用電力を実質的に再生可能エネルギー由来の電力に置き換え、実質的にCO2排出量ゼロとする。

列車運行及び駅施設等で使用するすべての鉄道用電力を実質的に再エネ電力100%とするのは、関西の鉄道会社では初めてとなる。両社ではこれまで、省エネルギー性能の高い車両への更新や駅等への太陽光パネルの設置、車両ブレーキ使用時に発生する余剰回生電力を有効活用する駅舎補助電源装置の導入などの省エネ・創エネの取組を通じて、鉄道事業で使用する電力量を約10年で16%削減するとともに、鉄道事業に伴う年間CO2排出量を約20万トンまで抑制してきた。さらに、2025年4月から、京阪神の主要路線の一つである約193kmの阪急・阪神全線でカーボンニュートラル運行を実施することで、脱炭素社会の実現に大きく貢献できるものと考えている。

阪急・阪神全線で使用する電力によるCO2排出量は、阪急阪神ホールディングスグループのCO2排出量の約4割を占めており、今回の取組により削減できるCO2排出量は年間約20万トンで、一般家庭の年間CO2排出量に換算すると約7.9万世帯分、また杉の木の年間CO2吸収量に換算すると約2300万本分に相当する。今後も、阪急電鉄及び阪神電気鉄道では、まち全体の環境負荷のさらなる低減を目指して、地域と一体となった環境保全活動に取り組んでいくことで、脱炭素社会の実現に貢献する。

開始日は2025年4月1日。

阪急電鉄 / 阪神電気鉄道