2024年08月06日 16:10

Lib Workは、建設用3Dプリンターを活用した住宅「Lib Earth House modelA」において都市計画区域内で建築確認申請を行い、建築確認済証を取得した。これにより、同社独自の土を主原料とした3Dプリンターハウスは建築基準法を遵守していると判断され、法適合した住宅として正式に認定された。
「Lib Earth House modelA」は、地上1階、建物高さは約3.2m、延床面積は約15平方メートルの建築物。直接建築物を支える部材である主架構(しゅかこう)を集成材によるラーメン造とし、主架構の周囲に3Dプリンティングによる土壁を設置している。土壁は主架構と構造的に分離しており、主架構へ負担のない自立した外装材。
このような建築は前例がなく、国土交通省を含む行政との協議を行った。そこで3Dプリンティングによる土壁が外装材として法的に問題ないという判断が下され、建築確認申請の決裁を得ることができた。
建設用3Dプリンターを活用する住宅建築は、それに係る大幅なコストの削減や工期の短縮に貢献できる。そのほか、大工をはじめとする職人の高齢化や人材不足といった建設業界全体が抱える主要な課題を解決することにもつながる。2024年度中にはLDKやトイレ、バス、居室などを設けた約100平方メートルのモデルハウスを完成させ、2025年には一般販売を開始すべく開発をすすめている。