2024年07月26日 12:59

7月21日、Medical PLAYは、MRI検査を受ける子ども達の恐怖心軽減やそれに伴う鎮静剤の使用低減を目指して、MRI検査を疑似体験できるオンラインイベントを開催した。本イベントは、メタバースプラットフォーム「cluster」を利用したMRI検査の体験会。事前に公募したURLより申込んだ、2歳から10歳の子どもたちと両親が、MRI検査疑似体験イベントに参加した。

イベントでは、Medical PLAYが挑戦しているクラウドファンディングで、全国の病院へと寄贈を目指している医療絵本「からだのなかをしゃしんでみると…!?」を閲覧。また、360度VR動画による検査体験もできるようになっており、子ども達の年齢や理解度に合わせた検査説明ツールを体験した。

これまでの報告によると、MRI検査を完了するために多くの子どもが鎮静または全身麻酔を受けており、その数は3歳から5歳の子どもでは75%となっている。また鎮静剤の投与を繰り返すことは、子どもの神経発達に対して潜在的な神経毒性リスクの懸念があるという報告も。

日本小児科学会・日本小児麻酔学会・日本小児放射線学会による「MRI検査時の鎮静に関する共同提言」では、薬に頼らない鎮静方法の一つとしてプレパレーションを提示している。Medical PLAYでは、子ども達の成長・理解度に合わせた放射線検査の説明が当たり前に行われる世の中を目指す。