2024年07月09日 12:44

NABLASは、SNSや動画共有サービスなどのURLから、動画のフェイク判定を行うアプリケーションを開発した。
同社は東大発のベンチャーであり、AI人材教育・育成機関、そして最先端のAI技術、特にDeep Learning技術を活用したソリューションを提供するAI総合研究所だ。
近年、様々な生成AIの活用が急速に広がり、SNSや動画共有サービス上ではAIを利用して生成された動画が多く見られるようになった。中には悪意を持って生成された、社会的や経済的な混乱を引き起こす可能性のあるフェイク動画も存在する。このようなフェイク動画に対して、同社では動画、画像、音声、文章など様々なメディアのフェイク検出技術開発を行い、フェイク検出モデルの提供を行ってきた。しかし、従来のフェイク動画に対する検出器では、ユーザー自身のデバイス上に保存された動画ファイルを検出器へ直接アップロードする必要があった。このような課題に対し、同社ではURLから、直接ウェブページ内の動画に対するフェイク判定が可能なアプリケーションを開発した。
同システムでは、主要なSNSや動画共有サービスのURLから簡単に動画のフェイク検出が可能。動画の映像データに対してフェイク検出を行う(動画に含まれる音声データは検出対象外)。動画の中からフェイクの可能性が最も高い10フレームを抽出し、検索APIを用いてそれらのフレームが生成される元となった可能性のあるデータについてもフェイク判定と同時に出力する。