2024年07月05日 15:48

バイウィルは、岡山県鏡野町および、作州かがみの森林組合と、環境価値創造に関する契約をそれぞれ締結。両者が管理する森林から、J-クレジットを創出する取り組みを開始した。

事業者や自治体のカーボンニュートラル実現に向けたひとつの手段がカーボンオフセット。しかし環境価値の流通は、高い需要に反して大幅に不足しており、カーボンニュートラルの実現に向けては環境価値の創出が急務となる。その不足の要因としては、環境価値創出に関する情報不足や、創出手続きにかかる多額の費用や時間、そして、販売への不安などが挙げられる。

そこでバイウィルは、創出手続きの代行および申請費用の負担、さらに販売先の探索代行を行うことで、全国各地にてJ-クレジットをはじめとする環境価値の創出量・流通量の増加を目指している。

今後バイウィルは、鏡野町および森林組合が森林を適切に管理することによるCO2吸収量を、J-クレジットとして申請するための手続きおよび申請費用を負担する。認証対象となる森林の面積は、鏡野町と森林組合の合算で約1340haで、8年間のCO2吸収量はおよそ5万5000t-CO2を見込んでいる。これを経済価値に換算すると、町全体で5億5000万円相当になる(1万円/トンで計算)。

本件はいずれも2024年度中のプロジェクト登録を目指し、取り組みを本格化。バイウィルはこの取り組みを通じて、鏡野町のカーボンニュートラル実現に貢献する。