2024年07月04日 15:00

スギノマシンは「溶接ロボットシステム」、「カエリ取りシステム」を開発。7月4日~6日にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催される「ロボットテクノロジージャパン2024」に出品している。
溶接板金業界ではブランク加工や曲げ加工の自動化が進んでいるのに対して、溶接工程においては自動化が遅れている。その理由として、人のノウハウが詰まった工程の自動化はハードルが高く、同時に技能伝承が進まないことが挙げられる。一方でロボットシステムには、安定した速度での作業、曲線・曲面への対応、安定した品質レベル、作業環境への影響低減などのメリットがある。
今回、独自のロボット制御とセンシング技術を組み合わせてティーチレスとワークのバラつきに対応するシステムとして「溶接ロボットシステム」を開発した。
また溶接板金業界で使用されているバリ取り機は鋼板全体に研磨をかけるものが一般的だが、食品業界向けなどに「できるだけキズをつけたくない」というニーズがある。そこで、既に確立していたエッジの倣い動作をさせるバリ取りシステムを鋼板用に特化させ、新しく「カエリ取りシステム」としてパッケージ化した。ロボットシミュレーションソフト「CROROROS」で作成したプログラムを送るだけで狙ったエッジのカエリ除去が可能。処理したいエッジを指定しツールのオフセットや角度などを簡単に設定できる。