2024年07月01日 12:46

久留米原種育成会は、きゅうりの新品種「ノエボ」を開発した。
西南暖地で盛んな「つる下ろし栽培」に向く品種の発表は「輝世紀」に次いで実に17年ぶりの発表となる。9月下旬頃に定植し翌年6月まで収穫を行うつる下ろしは栽培期間が非常に長く、冬の厳しい寒さに耐えられる持久力と継続した果形の秀品率や耐病性が求められる。そのためクオリティの高い品種を開発するには他の栽培方法と比較して難易度が高く、より良い新商品を届けるために試行錯誤を重ねていた。
そうした中、2023年より「ノエボ」の試験に着手。宮崎県のきゅうり生産者を中心に試験的な栽培を行った。試作を通して雌花が連続着果し、果実肥大が良く、果形が安定している点が評価され、この品種であれば多くの生産者の役に立てるのではないかと今回の発表に至った。「ノエボ」とはスペイン語で「新しい」という意味を持ち、「エボ」リューション=進化を彷彿とさせる。久留米原種育成会の進化を導いてほしい、きゅうり業界に新しい風を巻き起こして欲しいという願いを込めて「ノエボ」と命名した。
ノエボに関する情報は随時配信予定。YouTube「KYUIKUグループチャンネル」ではこの他にも様々な品種の紹介や栽培ポイントなどを紹介している。