2024年06月19日 16:10

鹿島は、建物の脱炭素化をライフサイクル全体で総合的に支援するシステム「K-ZeX(ケーゼックス)」を構築した。
2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入をはじめとする社会全体の脱炭素化が急務となっている。なかでも建物の省エネルギー化は、具体的な施策や効果がイメージしやすく、関係者とのスムーズな合意形成が期待できる。それに加え、削減および費用対効果が高いことから、建物を所有するお客様から高い関心が寄せられている。
そこで同社は、建物の省エネルギー化、ひいては環境価値向上といったニーズに応えるため、建物の脱炭素化をライフサイクル全体で総合的に支援するシステム「K-ZeX」を構築した。本システムを用いることで、建物の企画、基本計画から設計、施工、運用までの各段階におけるデータベースやナレッジ、アプリケーション、サービスが統合。建物のライフサイクル全体のCO2排出量削減を目指す脱炭素設計を、より体系的に推進することができる。
また、企画、基本計画、基本設計など設計の初期フェーズにおいて、最新のエネルギーシミュレーションやエネルギー計測・データ分析技術を活用することで、建物の環境・エネルギー性能を可視化。さらなる性能向上に向けた検討が可能となり、先進的で環境性能の高い建物を構築できる。