2024年06月19日 15:39

DFA Roboticsは、公民連携推進機構の会員自治体である「山梨県富士川町役場」にて、自走型AI案内ロボット「Timo(ティモ)」を活用し、来庁者を案内する実証実験を県内で初めて実施した。

富士川町の人口は1.4万人で、1日あたりの平均来庁者は80~100名程、そのうち窓口に来る人は30~50名程となる。平均10分の間に1人の窓口対応が必要になるが、職員に窓口案内業務だけを任せるには業務量が少なく生産性が低い。そのため富士川町役場は新庁舎の開設時に窓口を撤廃した。しかし、他業務を担当している課が案内業務も並行して対応することで、業務効率が落ちてしまうというジレンマを抱えていた。

このたび富士川町の課題とDFA Roboticsの提供するソリューションがマッチし、実証実験に至った。「Timo」は庁舎の入り口付近に設置。ディスプレイ上部には各課のボタンが表示されていて、ボタンを押すことで案内が可能。「Timo」に話しかけると音声で回答し、ディスプレイ下部の吹き出し部分にも回答が表示される。実証実験では「Timo」が窓口案内業務を代替し、職員の業務効率改善に繋がった。

今後もDFA Roboticsと公民連携推進機構は、地方自治体が抱える人手不足や生産年齢人口の減少、高齢化の課題解決に向け、ロボティクスソリューションを提供する。