2024年06月18日 16:01

ソディックは、プラスチック製品を大量生産する射出成形機において、製品をつくるために必要となる樹脂量と、成形品が完成するまでの時間が計算できるスマートフォンアプリ「成形電卓」を開発。6月より無償にて提供を開始した。

射出成形において、金型に流し込む樹脂量の体積を「ショットボリューム」と言い、何ccやcm3にて表示する。ショットボリュームは、溶融した材料を金型へ送り込むプランジャや、スクリュの直径と射出(充填)ストロークから算出している。

成形現場では、射出径、ストローク、体積、密度、質量のいずれかの項目を変更する際に、他の項目の数値を計算で導き出すケースが頻繁にある。この際に、「成形電卓」の「樹脂量計算」機能を使用すると、例えば、射出径16mmで計算したショットボリューム値のまま、射出径のみを22mmと設定変更することで、直ちに最適な射出ストローク値が算出される。

「成形時間計算」機能では、生産ショット数と成形サイクルを入力するだけで、必要な運転時間と終了予定時刻を計算できるので、生産計画立案に活用できる。また、何らかの理由で機械が停止した場合には、ショット残数と成形サイクル、現在時刻から、直ちに終了時刻を再計算することも可能。なお、画面の下部にある「V-LINE(R)」のロゴをタップすると、同社の射出成形機におけるコアテクノロジーであるV-LINE(R)の解説を見ることができる。対応OSはAndroid7.0。