2024年06月05日 19:00

DJIは、ネパールのドローンサービス会社のAirlift、映像制作会社の8KRAW、ネパール公認山岳ガイドのMingma Gyalje Sherpa(ミンマ・ギャルジェ・シェルパ)と協力し、エベレスト山(チョモランマ)で世界初の輸送ドローンの試験飛行を成功させた。
2006年の創業以来、DJIは、民生用ドローン業界の草分け的存在として、イノベーションを生み出し続けながら、ユーザーの初めてのドローン飛行をサポートしたり、人々が思い描いてきた夢を実現したり、プロの撮影作業に革新をもたらしたりし続けてきた。
4月に実施されたこの試験飛行は、航空界における歴史的な転機であり、また、エベレストの極限の高度・環境条件下でも15kgの積載量を運ぶことができるといったDJI FlyCart 30の優れた能力を証明することとなった。テスト中、酸素ボトル3本とその他の物資1.5kgをエベレストベースキャンプから第1キャンプまで空輸し、復路では、ゴミを持ち帰った。これらのキャンプ地は、登山中、最も危険なステージであるクンブ氷瀑によって隔てられている。理論上は、ヘリコプターでも同じ飛行作業が可能だが、危険とコストが大きいため、めったに使われることはない。
1月に全世界で発売されたDJI FlyCart 30は、日本においては林業の苗木運搬や電力架線工事、メキシコにおいては太陽光発電設備のイノベーション、ノルウェーにおいては山火事救助活動の支援、南極においては科学研究活動の改善などに活用されている。