2024年06月03日 12:50

ネオマルスは、全国に先駆けて「白ねぎの害虫防除」に特化した、ドローン農薬散布サービスの本格的な社会実装を大分県で成功させ、全国対応を開始する。
現在、露地野菜に対してドローンによる農薬散布は定着していないのが現状だ。空中散布による露地野菜の効果への不安や、散布費用の折り合いがつきづらいのが原因といえる。ドローン事業者にとっても、水耕作物の散布だけでは年間を通して安定的な収入になり難く、露地野菜への参入の意向はあっても、なかなか受注に至っていない。この課題をネオマルスが運営する「ドローンプラットフォームXROSS」が、中立の対場でコーディネートすることで、露地野菜(白ねぎ)にドローンを用いた農薬散布の社会実装を実現した。
同社は、全国初「白ねぎ」の定植から収穫の害虫防除を全て空中散布で効果を実証。2023年5月〜11月の期間を通し、白ねぎの定植から収穫までの全ての害虫防除をドローンで行った。生産者・行政・公設研究機関の協力のもと、数か所の圃場で数ヘクタールの検証を行い、十分な効果があったことを実証した。これまでに延べ70ヘクタールの白ねぎ圃場の散布を実施し、その過程で探求した、白ねぎに適した機体サイズ・ノズル選択・散布方法等のノウハウをマニュアル化し、散布品質の標準化を実現。全国どこの地域からでもドローン農薬散布の依頼を一元的に受付できる体制を整え、生産者と同じ地域のドローン事業者に散布を依頼できるよう全国にネットワークを構築していく。