2024年05月24日 12:34

IHIは名古屋高速道路公社との共同研究で、同社の三次元レーザレーダを用いた逆走・誤進入検知警告システムの実証実験を行い、このたび社会実装されることとなった。5月15日から、名古屋高速道路2号東山線高針出入口で運用が開始された。

高速道路における逆走車両や誤進入を防ぐために、従来から看板などによる注意喚起は実施されている。しかし看板の見落としや、日本語が読めない外国人に伝わらないなどの理由により、進入禁止であることが認識されないケースが生じており、より確実な誤進入対策が求められている。このためにIHIは、名古屋高速道路公社と2022年から2年間にわたり、本システムの共同研究を行ってきた。

本システムは、高速道路出口を逆走する車両や、歩行者や自転車、原付等が通行を認められていない高速道路に誤って進入してしまうケースに対し、検知,警告することを目的としたシステム。路側に設置された三次元レーザレーダ(3DLR)にて逆走車両を検出し、既設情報板による注意喚起を行う。

また上述の誤進入物体を検出し、歩行者や自転車に進入不可であることを表示板や回転灯、LEDプロジェクタによる路面へのピクトグラム投影で警告する。さらに注意喚起や警告と同時に交通管制室に対して通知を行うことで、スムーズな対応の支援を行うことが可能になる。