2024年05月23日 15:43

ONE-VALUEは、ベトナム大手林業公社のビナフォー社および日系企業と共同で実証実験を実施し、ベトナムで初めて林業由来CO2クレジットのポテンシャルの算出に成功した。

ベトナムは豊富な森林資源を有する国で、近年注目が高まる森林由来のカーボンクレジットに高いポテンシャルがあると考えられている。しかし、ベトナム林業はDX導入が遅れており、ベトナムのもつ森林から、カーボンクレジットでどの程度の収益を得ることができるかは、明確には分からない状況だった。

そこで、ONE-VALUEは総務省「ベトナム社会主義共和国における林業ICTソリューションの導入に関する実証の請負」として、ベトナム大手林業公社ビナフォー社と連携。日系企業がもつ林業ICTツールを活用して、ベトナム林地におけるCO2吸収量を推定見える化の実証実験を行った。CO2吸収量を見える化するICTソリューションが、過去にベトナムに導入された実績はなく、本実証実験は日系企業によるベトナム初の事例となる。

その結果、ベトナムがもつ森林カーボンクレジットのポテンシャルは、約2兆6730億円と試算(ONE-VALUE(株)による)された。森林カーボンクレジットの一人当たりの恩恵額に換算すると、農村部人口の年間所得の約45%を占める額となり、森林カーボンクレジットの高いポテンシャルが確認される結果となった。