2024年05月15日 12:57

日比谷アメニスは温風ファンユニット「HFU」を開発。木質チップ乾燥コンテナ「Kantainer(R)(カンテナ)」と組み合わせ、省スペースで確実な乾燥が可能なシステムを、安田クリーン産業に納品した。

近年、燃料用木質チップの需要が高まっており、品質の高いチップ供給のための「乾燥」が重要になってきている。木質チップの乾燥には熱源が必要となるが、焼却施設や工場などから生じる未利用熱を活用することによって、新たな燃料消費を伴わずに熱源を得ることが可能になる。

本乾燥システムは、温風ファンユニット「HFU」内で、温水の未利用熱を熱源に温風を作り出し、乾燥コンテナ「Kantainer(R)」に送り出すことで、コンテナ内の木質チップの乾燥を行う。専用建屋の設置が不要となるため、省スペースで確実な乾燥が可能。また、乾燥コンテナは脱着式コンテナ車による運搬や排出が可能なため、汎用性の高いシステムといる。焼却炉や工場などでの冷却の際に生じる温水の熱は、利用されずに放出されてきた未利用熱であるため、熱源自体は無償もしくは安価で利用可能であり、ランニングコストを抑えることができる。

温風ファンユニットの導入により、廃棄物焼却施設や温浴施設をはじめとする未利用熱・余剰熱の発生施設が、木質チップの乾燥施設として新たなプレイヤーになる。木質チップ供給者の売上が拡大し、需要者が求める品質に合った供給が可能となり、地域内の持続可能な森林資源活用に貢献する。