2024年04月10日 09:01
南海電設、日東工業、東洋ベースは、日東工業が提供するEV充電器Pit-2G(ピットツージー)シリーズ専用の置き基礎「NTV600」を開発し、6月頃より販売する。
政府は、2035年までに新車販売のすべてを電動車率100%にする目標を掲げており、EV充電器においては2030年までに全国の設置数をこれまでの15万の目標から、2023年8月には30万口へと大幅に引き上げた。一方で効果的な充電スポットの増設を目指し、1口あたりに対する設置補助金の採択基準は、より厳格化している。材料費、人件費の高騰や技術者不足の中で、EV充電器の基礎工事は施設運営者、施工業者にとって費用、労務の大きな負担となっている上、完成までには数日を要するため設置数拡大への課題となっていた。
こうした課題を解決するため3社のノウハウを集結し、安全で且つ、省コスト、省施工で基礎工事が実現できるNTV600を日東工業製EV充電器Pit-2G専用置き基礎として開発、製品化に至った。
1階及び地表への設置に対しては、耐震クラスAを実現。アンカーを併用することでアスファルト舗装面でも耐震クラスSを確保している。風速40m/sの「猛烈な風」の中でも十分な耐風圧強度を満足している。Pit-2G専用の自立スタンドに本体2台を取り付ける場合、充電ケーブル長さ7mまでは基準をクリアする。
「NTV600」の販売開始時期は6月頃を予定している。