2024年04月09日 13:01

Seaside Consultingとエンザイムは、提携事業の第一弾として、ホテル三日月の新規エビ陸上養殖事業に対するサポート(生産支援)を行う契約を締結した。
ホテル三日月は1961年の創業以来、宿泊客に安全安心で高品質な食事を提供している。くわえて食糧危機やタンパク質クライシスといった問題の解決に取り組むため、地域の資源を活かした「陸上養殖」に挑戦する。現在の日本において、海老は90%を越える輸入率となっており、「防疫」「防災」の観点から、自産自消を実現。ホテル三日月から、日本・世界の食卓に美味しい海老を安定供給することを目指す。
エンザイムは2014年、台湾でのブラックタイガー、バナメイエビ等のコンサルティングに始まり、ベトナムなどでエビ養殖事業者への技術指導を実施。国内では、熊本県でクルマエビの自社施設での陸上養殖に成功している。2022月11日に新たな特許「水産動物の養殖方法」を取得した。一方、Seaside Consultingは2016年、中国科学院海洋研究所との共同研究に始まり、以後、実践を通しバナメイエビの知見を深め、知財を保有している。
ホテル三日月の取組みは、国内リゾートホテルでは初となる「エビの陸上養殖」であることに加え、事業開始当初から「クルマエビ」「バナメイエビ」の両魚種を養殖する、国内では珍しい取組み。この取組みを成功させることは、国内エビ養殖産業を大きく進展させる可能性を秘める。