2024年03月21日 12:58

秋田県は、県内の大学生等を対象とした「CO2削減に関するアイディア実践コンテスト(ECOコン)」を開催、3個人・団体がより良い選択を自発的に促す「ナッジ理論」を活用したアイディアを発表した。

ナッジ(nudge)は、「注意を引くためにそっと突く、そっと動かす」という意味の英単語。行動経済学の一種で、「人々の選択肢を奪うことなく、金銭的なインセンティブを用いずに環境を整えることで、本人や社会にとって望ましい行動をするようにそっと後押しする(ナッジする)手法」のこと。

同コンテストは、2050年カーボンニュートラルの達成に向け、多くの県民の環境配慮行動の実践につなげる効果的な手法を探るとともに、若者の環境問題に対する意識を高めることを目的としている。参加者は2023年夏にナッジ理論や環境問題について学ぶ研修会や、参加者同士が意見を出し合う交流会を行った後、自らのアイディアを実践し効果を検証した。最後は2月5日に秋田県庁で審査・表彰式を行い、プレゼン形式で結果を報告。大学教授や有識者らが独創性や波及可能性の観点から審査を行い、最優秀賞・優秀賞を決定した。

最優秀賞は、秋田工業高等専門学校 園芸科学同好会「人感センサーがついていない電灯のナッジ手法を利用した消し忘れ防止活動」。校内の人感センサーがついていない階段の電灯の消し忘れを防止するため、掲示物を用いたアイディアを実践。ナッジ理論を活用した掲示物と活用していない掲示物の2種類を貼り、行動変容を検証した。

秋田県公式サイト「美の国あきたネット」