2024年03月05日 12:48

ジオテクノロジーズは、同社が保有する人流データを活用して東京大学・麗澤大学の研究者らと、街のウォーカビリティを測る指標「街歩きインデックス」を共同開発した。

今回共同開発した「街歩きインデックス」は、歩行者が好んで選択する道順や場所を示すものであり、それを地図上にスコアで可視化することで、歩行経路の選択志向を理解しやすくする。スコアが高くなればなるほど、遠回りにも関わらず選ばれる、つまり、「居心地が良く歩きたくなる街路空間」ということになる。

これまで一つ一つの道路における歩行者の通行量を策定する方法は、調査員を配置してカウントする方法や、カメラを設置して通行人を認識する方法が一般的だった。しかし、いずれの方法も現地に行き、作業をする必要があった。さらに、これらの調査から情報を得ることができる範囲は限定的で、全体を俯瞰したデータの収集に難があった。

同社が集めている人流データは高頻度の取得間隔と高精度な位置データによって「どの方向に、どのぐらいの速度で」移動したかまで分析することができる。さらにユーザーに任意で回答してもらう属性アンケートのデータを組み合わせることで「どんな人が」移動したか詳細に観察することが可能。

これにより、「いつ、どこで」「どんな人が」「どの方向に、どのぐらいの速度で」移動したか、このすべてが結びつくことで人々の行動を予測。現地に行くことなく、そこを移動する人たちの行動の全容を判明させることが可能となる。