2024年02月21日 15:44

PAGEでは、歴史ある宿泊施設「NIPPONIA播磨福崎 蔵書の館」の宿泊者が体験できる新たな仕掛けとして、ARを活用したサービスを開始した。
「NIPPONIA播磨福崎 蔵書の館」は、兵庫県指定の重要有形文化財「三木家住宅」と国登録有形文化財の「旧辻川郵便局」をリノベーションして作られたホテル。「三木家住宅」は、福崎町出身の民俗学者・柳田國男が幼少期に大量の書物を読んで過ごし、「私の雑学風の基礎はこの一年ばかりの間に形造られた」(故郷七十年)と著した場所でもある。
このARでは、柳田國男の著書に登場し、福崎町の人気観光コンテンツでもある妖怪が、「この部屋が当時どのように使われていたか」をテーマに動く様子を見て楽しめる。例えば、柳田國男が2階部分に置いてあった蔵書を読みふけったとされる「離れ」では、読書をする妖怪が登場する。
「三木家住宅」には「離れ」のほかに「副屋」「内蔵」「角蔵」「米蔵」と名付けられた計5つの部屋があり、また「旧辻川郵便局」エリアには、「〒201」と「〒202」という2つの部屋がある。ARは、宿泊する部屋に置いてある専用のコード付きカードをスマートフォンで読み込むと、妖怪が登場する仕組み。一緒に写真を撮り、SNSに投稿して共有することも可能。妖怪は天狗(=写真)のほか計3種類あり、4カ月ごとに入れ替わる予定。