2024年02月19日 19:38

東京都書店商業組合は、「BOOKS Vision(ブックスビジョン)」プロジェクトを2023年10月1日より都内75書店で開始した。本屋の店頭や店内にモニターやタブレットを設置し、デジタルサイネージを導入する、というデジタル技術の角度から本屋を盛り上げることを目指す。
近年、電子書籍の台頭・書籍のネット購入率の増加などを受け、全国の本屋の数が激減している。2000年には2万1495店舗存在した本屋が、2020年には1万1024店舗と約半数にまで落ち込んだ。東京都にある街の本屋を中心に組織する本組合の加盟店舗数も、2022年1月時点で287店と、1984年の1426店のピークから約80%も減少している。
書店数が減少しているなか、書店の活性化や売上増大を目指して、本組合ではデジタルサイネージを用いた「BOOKS Vision(ブックスビジョン)」プロジェクトを始動する。デジタルサイネージでは、文庫・コミックス・雑誌など本に関係する広告や、本にまつわる雑学・書店商業組合書店がおすすめする本の紹介動画など、本プロジェクトのオリジナルコンテンツを放映。
本プロジェクトでは、本屋に立ち寄る楽しさや実際に本を手に取るきっかけにつながることを目指している。そして今後も、本屋を盛り上げるため本に関する様々な広告やコンテンツを展開していく。