2024年02月05日 19:41

綿半トレーディングは、生物系特定産業技術研究支援センターが公募した「令和5年度オープンイノベーション研究・実用化推進事業」に関して、中部大学と共同研究を開始した。
本研究は、サボテンの野菜・加工原料としての有用性を示し、日本に定着させるための基盤技術の開発を目的としている。綿半トレーディングは、サボテンの食品機能性と調理・加工特性の解明に取り組む。
綿半トレーディングは、医薬品・化学品・食品などの天然原料を海外から輸入し、国内メーカーへ販売する事業を展開してきた。食品分野では、メキシコ産ウチワサボテンの茎および果実の加工品を扱い、国内での汎用に注力している。
サボテンはミネラルや食物繊維が豊富で栄養価を持ち、乾燥や高温にも強く、環境耐性と生産性を併せ持っている。FAOが「世界の食料危機を救う作物になりうる」との声明を発表 するほど有用だが、日本では、サボテンが「作物」や「食品」として消費者に認知されていない。また、環境耐性や食品機能特性等に関する知見が限られる、という課題がある。
綿半トレーディングは、中部大学との共同研究を通して、サボテンの健康機能特性を解明。さらに、鮮度保持法・最適調理法の確立、高品質加工食品の開発、茎や果実を用いた製品開発と機能性表示食品への登録を目指し、日本でのサボテン認知度の向上を図る。