2024年02月05日 16:10

ユーラスエナジーホールディングスのグループ会社である道北風力が、北海道稚内市にて建設を進めていた「樺岡ウインドファーム(4万2000kW)」が完成。2月5日より営業運転を開始した。

同発電所は、道北地域に全6箇所の風力発電所、計107基の風力発電機を設置する「道北風力発電事業」の一環。「浜里ウインドファーム」「川南ウインドファーム」「川西ウインドファーム」に続く4カ所目の発電所となる。

道北地域は国内でも極めて風況に恵まれた風力発電の適地である一方、電気を需要地へ送るための送電線に空き容量がないことが課題だった。しかし、同社などが出資して設立した北海道北部風力送電社が、国の補助を受け2023年4月に大規模な送電網と蓄電池設備の整備を竣工。それにより、この地域で大規模な風力発電の導入を進めることが可能になった。

同発電所は、1基当たりの出力が4200kWのGEベルノバ社製の風力発電機を10基設置し、発電する電力は北海道電力ネットワーク社へ全量売電する。一般家庭約3万1000世帯の消費電力に相当する電力を供給するとともに、年間4万7000トンのCO2削減効果が見込まれる。

同社グループは今後も「地域とともに発展し、社会から信頼される企業」という企業ビジョンのもと、引き続き風力発電の更なる拡大に取り組み、地球環境保全ならびに持続可能な社会づくりに貢献していく。