2024年02月05日 12:52

キックロボティクスは、分注・攪拌作業をロボットで自動化する「Lab Auto」を開発した。
同社は北九州⾼専発ロボットスタートアップ。医療や理化学分野の実験では、試料を分注・攪拌する作業が人の手によって行われている。この作業は単調でとても負担のかかる作業だ。試料の入れ忘れや分量ミス、攪拌忘れ、反応時間の測定ミスなどの人的ミスにより、試料の廃棄や実験のやり直しが必要になることもある。毎日行う作業であるため、作業者の拘束時間が長くなったり、休日や夜間の作業が発生したりする場合もある。
「Lab Auto」は、分注・攪拌作業をロボットで自動化することで、人的ミスや作業者負担を軽減する。同装置は、今年度に東京大学市橋伯一教授の研究における進化実験自動化のために導入された。その他大学・高専や研究機関等での活用を想定している。東京大学に導入される装置は、3系列の進化実験を4日間連続で稼働させることが可能。キックロボティクスのもつロボットハンド技術で、きめ細やかな分注・攪拌作業をロボットに代替させている。1度の準備と開始操作により、4日間連続で夜間・休日も休むことなく実験できる。タッチパネルでの操作、実験の進捗状況の確認が直感的で簡単。人協働ロボットを採用しており、ケース内で動作するので安全だ。