2024年01月30日 16:16

日立ハイテクネクサスは、垂水市漁業協同組合、「萌す」社と連携し、「カンパチの付加価値を上げる鮮度保持に向けた実証試験」を開始する。本実証実験は、日立製作所および日立ソリューションズが開発した温度検知QRコードラベルによる温度管理サービス「MiWAKERU(R)」を活用して行われる。
昨今、日本産農林水産物・食品の輸出が拡大している中、商品の鮮度維持のためには生産地から消費地までEnd to Endでのコールドチェーンの整備が不可欠。一方、市場が拡大するなかで、食品流通のサプライチェーンでは、食品ロス、プラスチック類の廃棄やCO2排出量の低減が課題となっている。
本実証は、鹿児島県の「令和5年度かごしまのさかな稼ぐ輸出応援事業」を活用。垂水市漁業協同組合で水揚げされた養殖カンパチが、現地の飲食店に到着するまでの間、コールドチェーンを維持したまま安全安心に届けられるよう、最適な輸送品質の構築をめざす。
貼り付けた対象物そのものの温度を検知する「MiWAKERU(R)」の温度検知QRコードラベルをカンパチに貼り付け、カンパチ自体の温度検知を行う。また、商品ケース内外に温度ロガーを設置することで、カンパチ周辺の環境温度も測定。個品単位からコンテナ単位に至る広範囲で厳密な温度モニタリングを実施し、輸送品質の見える化を実現する。
本実証を通して、End to Endでの商品の最適なコールドチェーンを構築し、農林水産物や食品業界の社会課題解決に貢献していく。